手を触れることも出来ない |
舗道に張った薄い氷を拾う私に 冷たい理由は? 投げつけたミニカーに乗ってどこにでも行け などと言い放つ理由は? 私が笑うとでも思うの? 何を訊いても怒りを買うだけね 白い息をもうもうと吐いて あなたの険悪な騒々しさに身がすくむ どこにも逃げれず立ちんぼう 足元のおもちゃ情けなく 緊張解かぬまま ちらりと眺める 塗装すっかり剥げ落ちて リンカーンコンチネンタルの6ドアー 私の吐息 いちだんと白い まるで闇の底に一輪ざしの花のよう 外気に湿って こごえた手袋の中に 2003年1月25日 |
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