澤田次也さんという絵描きさんの巻

絵本とは「絵がついている」とは当然ですね。
しかし、作り手の側には、絵に本がつくといった発想も場合によっては十分あります。
澤田さんのイラスト
はじめに言葉ありき、ではなく、はじめに絵ありき、わたしは一見して、澤田さんの絵の大ファンになってしまったのです。
澤田さんという素敵な絵描きさんがいて、一方わたしは絵本作家。ん? これはもう、澤田さんの絵で絵本を作ろう、作れ、作らねば!
澤田さんにお会いして、「あなたの絵で、絵本を作ります」なんて約束を取りつけてきてしまったのです。
素晴らしい絵。あとはお話をつくるだけ。もう絵本ができあがっているような気分。
なんてことでしょう! まるで幸福の天使たちが、わたしの頭の上をひらひら(?)と舞い、ミニラッパを吹き鳴らすかのような日々。パフパフ。
ところが、どうしても、澤田さんの絵に合うようなお話が作れません。
そして、7年の月日が経ってしまいました。
「ふくろう」という詩、これだ!
そして、「ふくろう」という詩画集ができました。
それにしても7年は長い!
澤田さん、ほんと、お待たせしましたね。

2001年1月27日  店長 溝江玲子

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